SALONの在り方というもの。

どの仕事、どのお店でもそうだとは思いますが、

ゲスト(お客様)や取引ディーラーさんやメーカーさん、その他お店に関わる様々な方とお話しするときに考えるのは

「自分の店の理想、目指す方向」

なんてことだったりします。

barrette&creamは基本的に「自分がゲストだったらこういう店があったら嬉しいし、通いたい」ということを究極的に体現しようとしている店。
では具体的に自分は何を理想としているのか、ってことを改めてシゲシゲと考えてみたりして。

これは、自分の中で変わっていくものと変わらないものが確かに存在するのが常というものです。

単純に「ヘアスタイル」という分野だけで言えば、これはどんどん変化して然るべき。

「価格」なども今後変化する可能性のある分野です。

「美的感覚」「理想の女性像」なども。

そういった細かいことはどんどん変化していくだろうし、変わっていかなければならないとも思います。

変わらない「理想」とはサロンを出す前からボンヤリと考えていた、もっと大きな基本コンセプトのこと。

つまり言うなれば

「barrette&creamというサロンの存在価値なるもの」について、とも言えるかもしれません。

barrette&creamでヘアを整えることで快適さや利便性を、感じては欲しいのですが、ヘアスタイルはそれだけでは完成しません。

個人的にはファッション、フード、インテリア、アートなどを始めとするライフスタイルや女性像などが、バランスよく心地よい形で確立されており、その延長にヘアが関わってくることが、本当の意味での美しさを生むと考えています。

barrette&creamが単純にヘアスタイルを作る場所として存在しているだけでなく、サロンを通じてゲストに知的好奇心や美的探究心を持ち続けて欲しい。

いかに生きるか、何を美しいとするかということに関して常に何かのきっかけとなるカードなりヒントなりを提示し続けたいと考えています。

些細なインフォメーションを提案するスタイルだけでなく店舗、インテリア、接客、商品、アートや本などに静かに散りばめて。

それらにどれくらい気づき、どのように取り込むかはゲストに委ねる…

的な、的な、的な…。

そういうさりげなく、決して押し付けがましくなく、それでいて確固とした主張の感じられるサロンを昔から作りたいと考えていたし、今後もそれは変わらないものかと。

理想をのべつまくなし挙げていったら夜が明けてしまいそうですが…

達成率はまだ30パーセントくらい…かな。

そんなこんなで

サロンの外照明に集まる羽虫をボンヤリと眺めながらボヤいてみた次第です。

また今後もよろしくどうぞ。

おやすみなさい。