「美容師になる」ということは。
最近思うのですが
「美容師になる」ってことって
とても難しいことだな、と思います。
「美容師のための学校に入ること」は別に全然難しくありません。
「美容師という資格をとること」もそんなに難しくありません。
「美容師の道具を手に入れること」は多少のお金があれば誰でもできます。
「美容師の技術を身につけること」も個人差はありますが、比較的たくさんの人ができると思います。
でも
「美容師になる」ということはそういうことではないな、と思うのです。
なんというか、次元が違う。
ハサミをもっていれば誰でも髪は切れる。髪を切る人は「ヘアカッター」
パーマをかける人は「パーマ屋」
髪を染めるひとは「カラーリスト」
ただそれだけのことです。
言葉遊びのようですが
「美容師」とは
「美しい姿カタチ(容」の先生(師)」という意味だと思います。
何が美しいのか?
美はどこにあるのか?
そもそも「美」とは何か?
そんな、答えの出ない旅を、飽きもせずただひたすらに追い求め続けている、
そんな生き方をする人のことを
「美容師」と呼べる、と
僕は思っています。
決して何か
紙切れ一枚で証明されるものであったり
仕事のキャリアで推し量れるものだったり
社会的な立場で得られるものなどでは
断じて無かろうかと。
そして
どうしたらそういう意味での「美容師」になることができるか、ということは
誰も教えてくれません。
なぜならそれは「姿勢」であり「生き方」だと思うから。
美しいものを追い求め、探し出そう、生み出そう、という姿勢であり
自らも美しくありたい、という生き方。
そこに一定の答えはないでしょう。
だから難しい。
だけども、
資格や立場が美容師を作るのではなく
生き方や考え方が美容師を作るのだというこの大切な概念を
これからも決して忘れずにいながら
仕事をしていきたいものです。
うーむ、語ってしまったな…(°_°)
ではでは。